みぃさん、LINEのスタンプを作ってみたいです。
どうしたの急に?
友達がオリジナルのLINEスタンプを作ったの。私も作りたいなって。
そうなんだ。 AIを活用すれば誰でも簡単にLINEのスタンプが作れるよ!
やったー! やり方教えてください。
LINEスタンプ制作の魅力と可能性
LINEスタンプは、個人の表現力を発揮し、多くの人に使ってもらえる素晴らしいデジタルコンテンツです。専門的なデザインスキルがなくても、ChatGPTとCanvaを組み合わせることで、プロフェッショナルな仕上がりのオリジナルスタンプを作成できます。
この記事では、実際に作成され現在LINE審査申請中の24個のスタンプを例に、具体的な制作プロセスをステップバイステップで解説します。
第1章:LINEスタンプ制作の基本知識
1.1 LINEスタンプの仕様について
LINEスタンプを作成する前に、必要な仕様を理解しましょう:
必要な画像
- メインスタンプ:8個、16個、24個、32個、40個のいずれか
- メイン画像:240×240px
- タブ画像:96×74px
画像の仕様
- ファイル形式:PNG
- 背景:透過処理必須
- 推奨サイズ:正方形または370×320px程度
- ファイルサイズ:1MB以下
1.2 成功するスタンプの特徴
実際の制作例から見る成功ポイント:
キャラクターの統一性
- 一貫したデザイン
- 親しみやすい表情とポーズ
- 柔らかい色味と丸みのある線
使いやすさ
- 日常会話で頻繁に使用される表現
- 感情表現が豊富
- 文字とイラストの組み合わせ
第2章:ChatGPTを活用した画像生成
2.1 効率的な制作戦略
24個のスタンプを一度に生成するのではなく、4個ずつ分けて作成することで:
- 品質管理がしやすい
- 修正が必要な場合の対応が容易
- 統一性を保ちやすい
一度に沢山生成すると、このように雑に生成されてしまう。

一度に生成しないことがポイントね!
そうそう。分割して生成すると画質も綺麗に生成されるよ!
2.2 ChatGPTでの画像生成プロンプト例
共通の基本プロンプト
LINEスタンプ用のキャラクターイラストを作成してください。
【共通条件】
- 背景は透明(透過処理)
- 親しみやすく明るい雰囲気
- 丸みのある線、柔らかい色味
- 正方形または370×320px程度
- 女の子キャラクター:ショートボブの茶髪、白いTシャツ(「SYMBOL」ロゴ)
- 自然な表情
- フラットデザイン風
分割して生成したキャラクターのイラストはこんな感じになったよ
具体的なバリエーション例
第1セット(挨拶系)
- 「『おはよう』と手を振って笑顔で挨拶している」
- 「『こんにちは』と会釈している」
- 「『おつかれさま』と言いながら両手を振っている」
- 「『またね!』とウインクしている」




第2セット(感情表現系)
- 「『やったー!』と両手をあげて喜んでいる」
- 「『うれしい!』とほっぺを赤らめて嬉しそうに笑っている」
- 「『えーん』と泣き顔で涙を流している」
- 「『ぷんぷん』と怒った顔で頬を膨らませている」




第3セット(リアクション系)
- 「『OK!』とウインクしている」
- 「『了解!』と親指を立ててOKポーズをしている」
- 「『えっ!?』とびっくりした顔」
- 「『なるほど!』と指を立てて「ピン!」と閃いた顔」




第4セット(コミュニケーション系)
- 「『ありがとう』と胸に手を当てて微笑んでいる」
- 「『ごめん』と申し訳なさそうに手を合わせて謝っている」
- 「『よろしく!』と両手でお願いポーズをしている」
- 「『すき!』と両手でハートを作って照れながら笑っている」




第5セット(状況表現系)
- 「『眠い…』と目をこすっている(パジャマ姿でもOK)」
- 「『がんばれ!』とガッツポーズしている」
- 「『どんまい!』と励ますように親指を立てている」
- 「『ムリ〜!』と両手でバツを作っている」




どんまい!が、 どん !になっちゃってますね!
まさに、どんまい!😂笑
第6セット(日常会話系)
- 「『ふふっ』と微笑んでいる(少し照れた感じ)」
- 「『ひみつ!』と口元に人差し指を立てて内緒ポーズをしている」
- 「『びみょう…』と片手をほっぺに当てて困り顔をしている」
- 「『わーい!』と両手を大きく上げてジャンプして喜んでいる」




2.3 品質向上のためのプロンプト調整
統一性を保つためのポイント
- 同じセッションで連続して作成
- 「前回と同じキャラクターデザインで」という指示を追加
- 色味やタッチが異なる場合は再生成を依頼
統一性を持たせる為に、こんな感じでやってみてね!
第3章:Canvaでの編集とブラッシュアップ
3.1 Canvaの基本設定
新規デザイン作成
- Canvaにログイン
- 「カスタムサイズ」を選択
- サイズを370×320pxに設定
- 背景を透明に設定
3.2 ChatGPTで生成した画像の取り込み
画像のアップロード
- 「アップロード」をクリック
- ChatGPTで生成した画像をアップロード
- キャンバスに配置
3.3 Canvaでの編集作業
背景の透過処理
- 背景リムーバー機能を使用
- 細かい部分は手動で調整

必要に応じて、文字や色彩の調整をしてね。
文字の追加・調整
- 日本語フォントを選択
- 可読性を重視したサイズと色
- キャラクターとバランスの取れた配置
色彩調整
- 明度・彩度の統一
- 全体的なトーンの調整
- キャラクターの肌色や髪色の統一
サイズ調整
- 適切なサイズにリサイズ
- 比率を保持しながら調整
3.4 品質チェックポイント
技術的チェック
- ✅ 背景が完全に透過されているか
- ✅ ファイルサイズが1MB以下か
- ✅ 画像が鮮明で文字が読みやすいか
- ✅ 推奨サイズに適合しているか
デザインチェック
- ✅ キャラクターの統一性が保たれているか
- ✅ 表情とテキストが適切に対応しているか
- ✅ 色味が統一されているか
- ✅ LINEスタンプとして使いやすいか
第4章:メイン画像・タブ画像の作成
4.1 メイン画像(240×240px)の作成
Canvaでの作成手順
- 新規デザインで240×240pxを設定
- 代表的なキャラクターの表情を使用
- スタンプ名やキャッチコピーを追加
- 透過背景で保存

4.2 タブ画像(96×74px)の作成
注意点
- 小さなサイズでも認識しやすいデザイン
- キャラクターの顔がメインになるように配置
- 文字は最小限に

第5章:LINE Creators Marketでの申請
5.1 申請前の最終チェック
ファイルの整理
- スタンプ画像:24個
- メイン画像:1個
- タブ画像:1個
品質の最終確認
- 全画像の統一性
- 背景透過の完全性
- ファイルサイズの適正性
5.2 LINE Creators Marketでの申請手順
アカウント登録
- LINE Creators Marketにアクセス
- LINEアカウントでログイン
- 必要情報を入力

スタンプ情報の入力
- タイトル
- 説明文
- カテゴリー選択
- 言語設定
画像のアップロード
- 各画像を順番にアップロード
- プレビューで確認
- 申請を送信
5.3 審査について

※追記 審査をリクエストしてから、審査が完了して、承認されるまで 5日程かかりました。

一般的な審査期間
- 数時間~2日程度:最近の審査プロセスは非常に迅速化されており、最短で数時間、通常は2日程度で完了することが多いです。
- 1~3週間:以前は審査に1~3週間かかることが一般的でしたが、現在は改善されているため、これほど長くかかるケースは稀です。
特別なケース
- 1日以内:稀に、スタンプの内容や審査状況によって1日以内に承認されることもあります。
- 混雑時や内容による遅延:審査が混雑している場合や、スタンプの内容が複雑な場合は、数日以上かかることもあります。
土日の対応
LINEの審査は土日も行われているため、週末に提出しても審査が進む可能性があります。
注意点
- リジェクトされた場合:審査に通らなかった場合は、修正後に再申請が必要です。このプロセスが追加の時間を要することがあります。
- 内容の影響:スタンプの内容が審査基準に合わない場合、審査期間が延びたりリジェクトされる可能性があります。基準をよく確認してから提出することが重要です。
審査基準
- 技術的要件の適合
- 著作権・肖像権の確認
- 内容の適切性
第6章:トラブルシューティング
6.1 よくある問題と解決法
背景透過がうまくいかない
- Canvaの背景リムーバーを再実行
- 手動でより細かく調整
- 必要に応じて他の透過ツールを使用
キャラクターの統一性が保てない
- 同じセッションで作成
- 参考画像を添付して指示
- 必要に応じて再生成
文字が読みにくい
- フォントサイズを大きく
- 色のコントラストを調整
- 文字の位置を最適化
6.2 品質向上のコツ
効果的なプロンプト作成
- 具体的で明確な指示
- 参考画像の活用
- 段階的な改善
Canvaでの効率的な編集
- テンプレートの活用
- 一括編集機能の使用
- プリセットの保存
まとめ:成功するLINEスタンプ制作のポイント
重要なポイントの再確認
- 統一性の重要性
- キャラクターデザインの一貫性
- 色味とタッチの統一
- 使いやすさの追求
- 効率的な制作プロセス
- 4個ずつの分割制作
- ChatGPTとCanvaの適切な活用
- 品質チェックの徹底
- 技術的な要件の遵守
- 背景透過の完全性
- ファイルサイズの適正化
- 推奨サイズの準拠
🔗 参考リンク
LINEスタンプ制作は、創造性と技術的な知識を組み合わせた魅力的な活動です。この記事で紹介した方法を実践し、みなさんも素晴らしいオリジナルスタンプを作成してください。